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□過去拍手お礼をまとめてみました。

 

>>まるマ

 

拍手お礼61 まるマ*ユリムラ

 

「村田!城下におりようぜ★」
「ごめん、渋谷。先に行っててもらえるかな」
「……まさかまた呼び出し?」
「本当に困った王様だよね」
「行くのか?」
「え?」
「眞王のところ。行くのか?」
「……行くよ。どうしたんだい、渋谷、急に…」
「急じゃない。前から思ってた。眞王はお前を一体なんだと思ってるんだ?!」
「………大賢者の魂を受け継ぐ者、だろうね」
「そんなのおかしーだろ!大賢者と村田は全然別人だろ?!
そんな理由でいちいち呼び立てられてのこのこ行くのか?!村田は!!」
「……渋谷」
「村田は村田だ。俺はもっと村田に、自分のこと大事にして欲しい」
「ありがとう、渋谷。でも僕は行くよ。
それが僕に課せられた勤めであることに変わりはないんだ。
でも君がそう言ってくれたこと、決して忘れないよ」
「村田!」


ああ渋谷。
僕には君達を選ぶことなんて出来なくて。
どちらかを切り捨てるなんてことできるはずなくて。

そんな卑怯な僕にそれでも君は。
そんな、優しくて残酷な、言葉を―――。

 

■□■原作の村田は有利側ですが、私は村田の魂は眞王と有利を選ぶことはできないと思ってます。そこが好き。

 

拍手お礼64 まるマ*ヨザケンユリ

 

「だから村田はマッチョは好みじゃないんだよっ!」
「あら〜?そうですか?
 でも猊下の細腕を守れるくらいの腕っ節は最低限、必要ですよ?」
「上様発動すればオレだって村田1人守るくらいなんてことねーよ!」
「そんな不確定なものに猊下をお任せはできませんねえ」
「大体村田は日本人が好きなんだ日本人が!」
「あら、でも金髪もお好きってこないだいってらしたわよv」
「グリ江ちゃんオレンジじゃんっ!」
「………ねぇウェラー卿」
「はい、なんでしょう」
「目の前の会話を僕はどうすればいいんだろうね?」
「猊下は何もなさらなくていいと思いますよ。
 さて、そろそろお部屋の方に移動致しましょうか?
 よろしければあちらでお茶を淹れますよ」
「……身の危険を感じるから遠慮しとくよ」
「そうですか、それは残念。
 ちなみに猊下、茶髪で筋肉がそれなりについてて腕が立つ爽やかな青年なんていかがです?」
「それも遠慮しておく」
「つれないですねえ」

 

■□■ヨザケンユリのはずがうっかり次男まで参戦してしまいました。どっちにしろ不毛。

 

拍手お礼67 まるマ*ユリムラ

 

「……行くんだな、村田」
「渋谷」
「あいつが好きなのか?」
「違うよ、そうじゃない。そうじゃないんだ渋谷」
「じゃあなんで…っ」
「渋谷。僕にとって一番大切なのは君だ。
 それは昔も今も、これからだって変わらないよ」
「それでも行くんだな」
「………」
「あいつが独りだから同情してるんだったら、やめとけ。
 思う壺だ」
「…眞王にそんな口利けるなんて、歴代王の中だって君だけだよきっと。
 ―――渋谷。
 君の魂が好きだ。いつだって僕は君のものだ。

 それでも僕は、僕のなかの魂を彼に届けなければならない」
「おれの言うことに最後まで折れないのも眞魔国中探したって村田だけだよ」
「そうかもね」
「聞かないんだな」
「うん」
「お前は本当に残酷だ」
「知ってるよ」
「それでも手放せない」
「……」
「眞王が求めてるのが村田の魂なら、おれが欲しいのは村田自身だ。
 ―――――だから、絶対に戻って来いよ」
「…………うん、わかった。
 きっと君のもとに帰ってくるって約束するよ」


ありがとう、渋谷。

 

■□■どういう状況だ。村田の一番は有利だけど、眞王はそれを吹き飛ばしてしまうくらい根っこの部分にいるといい。

 

拍手お礼70 まるマ*ヨザケン

 

「何があっても渋谷を守って」
「何があっても陛下を守りますよ」
「他の誰の命と引き換えても」
「はい」
「君の命」
「はい」
「僕の命」
「……はい」
「ありがとう、グリエ。君にしか頼めないことだ」
「分かっています、猊下。お任せを」

――――――グリエ。

君は約束を守ってくれたんだね。
あんなに酷いことを言った僕への忠誠を、その身を持って示してくれた。
だから、グリエ。
僕も君に示そう。
君の忠誠を僕は受け入れよう。結果を、現実を。


――ああ、分かってる。
受け入れなければと理解しているのに。
どうして目の前が霞んで何も見えないんだろう。

 

■□■砂マがね……!!(悶絶)可愛そうな村田もたいそう好きです。

 

拍手お礼73 まるマ*眞健

 

「ねえ、ひとつ聞いてもいいかな」
「なんだ」
「君、いつまでそこにいる気なの?」
「何を言っている。お前が望んだことだろう?」
「僕じゃないよ。それに彼でもない。君が望んだことさ。
 でもよく考えてみなよ。彼はもういない。ここには戻らない。
 ―――君だって本当は分かっているはずだ」
「おかしなことを言う。ならばお前は誰だと言うんだ?」
「双黒の大賢者だよ。そして村田健だ。君の賢者ではない、ただのね」
「馬鹿を言うな。眞魔国の王は俺1人だ。仮の器に明け渡したつもりはない。
 そしてお前は、器ではない俺の賢者だ」
「言っていることが滅茶苦茶だよ」
「なぜ分からない?俺は永劫この国の王で、お前の魂も永劫、賢者であることに変わりはない」
「…彼が手を焼いていたのがよく分かるよ」


ああ、やっぱり僕は貴方みたいに上手くはやれないみたいだ。
どうすれば彼を救えるのかまるで見当がつかないよ。
僕ではない僕。
本当に、僕の魂が貴方のものならばいいのに。

 

■□■天上天下唯我独尊!(眞王陛下の合言葉)な眞王と、そんな王様に手を焼く健ちゃんに萌。

 

拍手お礼76 まるマ*コンムラ

 

「猊下、貴方のことが好きだと言ったらどうします?」
「残念だけどウェラー卿、エイプリルフールは過ぎちゃったんだよねぇ」
「知ってますよ。だから敢えて言ってるんですが?」
「ふーん、そう。じゃあ僕もって言ったらどうする?」
「それは光栄ですけど」
「けど?」
「貴方が嘘をつくのはその日に限ったことじゃないでしょう?」
「さすがに引っ掛かってくれないね君は」
「……むしろ、昨日言って欲しかったですね」
「それはこっちの台詞だけどね」

 

■□■腹の探り愛はコンムラの真骨頂!

 

拍手お礼79 まるマ*ヨザケン

 

「怒ってるのかい」
「何の話ですか」
「やっぱり怒ってるんじゃないか」
「いいえー。グリ江は心のひろぉーい女ですからぁー」
「声色変えるの忘れてるよグリエ」
「…………」
「困ったな」
「…別に困ることなんかないでしょーが。アンタは大賢者様なんですから。
 俺なんかの機嫌を気にする必要なんかないでしょ」
「そう拗ねないでよ。これでも君に嫌われるのは堪えるんだ」
「……ッ。
 アンタ、本当にズルイひとだ」
「うん。ごめんね」

 

■□■ヨザの前では村田は割と地を出せるのではと思うのです。

 

 

>>おお振り

 

拍手お礼62 おお振り*阿栄

 

「好きだって言ってみろよ、栄口」
「馬鹿じゃないの」
「お前がオレを好きだってことくらいもう分かってンだよ」
「どこをどうすればそうなるのかオレにはさっぱり分かんない」
「じゃあ嫌いか?」
「……別に嫌いじゃないけどさ」
「やっぱ好きなんじゃねェか」
「だから!何度言えば分かるんだよ。
 オレの阿部へのスキは花井とか水谷とかと同じ好きなの!
 部員みんなに思ってんの!」
「待て待て栄口、今近くにいるからってオレたちを巻き込むな!」
「オレも栄口がスキだよー!(シャウト!)」
「時と場所と状況をわきまえろ水谷……!!(頼むから!)」
「いい加減認めろよ」
「その根拠のない自信は一体どこから来るんだよ」
「オレが気づいてないとでも思ってんの?」
「………なにを」

だってお前いつもオレのこと見てんじゃん。

「………!」
「わかった!分かったから阿部!教室でそれ以上顔近づけんなあー!
 水谷も泣くな!…………栄口は、顔、赤すぎだ……(げんなり)」

 

■□■オレ様な阿部に振り回される栄口も好き。そしてキャプテンはいつだって苦労性!愛。

 

拍手お礼65 おお振り*泉栄+巣

 

「栄口!」
「ど、どうしたの泉、そんなに急いで」
「文化祭の出し物、1組男女逆転喫茶に決まったって本当か?!」
「うわ、早耳だね」
「巣山に聞いたんだよ」
「巣山め…」
「何言ってんだ。ファインプレーだろ巣山は。
 他の部員に漏れる前にオレに言いに来たんだから」
「なんで?」
「こっちの話。で、巣山は制服に決まったんだろ、栄口は?
 チャイナか?メイドか?まさか水着じゃねェだろーな」
「…そんなワケないじゃん。なんで泉が焦ってんの、珍しく。
 オレはナースだよ」
「…………!」
「最悪だよ。超ミニのピンクのナースだよ。巣山の制服がうらやましー」
「お前ソレ絶対、阿部に言うなよ」
「なんで阿部?」
「なんででも。で、いつ店に出んの。
 まさか1日出ずっぱりなわけじゃないよな」
「うん、オレは午前の担当。9時〜11時くらいかな。
 あとはキッチン。一番客来ない時間帯なのがせめてもの救いだよ」
「なるほどね。(よし、ヤツらには午後担当って言っておけば大丈夫だな)
 じゃあオレ朝イチで行くから、よろしく」
「げっ、泉来るの?!」
「おう(あたりめーだ)」
「うわーサイアク」



***



「巣山、首尾はどーよ」
「大丈夫だ。7組にちゃんと、栄口は午後担当だって言っておいた」
「9組はオレがうまくごまかしといた」
「さすが泉。3組は大丈夫だと思うけど、念のため口止めはしておいたぞ」
「それが正解だな。他はまだしも阿部と田島はどっからかぎつけるか分かんねェ」
「だよなあ。あとは当日か」
「頼りにしてんぞ、同クラ!」
「おお!」


しかし当日。
我先にと押しかけてくる見慣れた顔の数々に。
敵の大きさを思い知らされることになる騎士ズであった

 

■□■敵は他校も含まれると夢が広がりますね!泉と巣山は私的には栄口のナイトです。漢前コンビ。

 

拍手お礼68 振り*田栄

 

「さっかえっぐちー!」
「あれ、田島。どうしたの」
「へへっ!今日すっげーさみーの!だから!」

がばちょ!

「わ、なに?!ちょっと田島!」
「あー栄口あったけー!」
「……オレは恥ずかしいよ…」
「なんでー?!あったかくねー?!」
「場所と状況を考えろこのクソサード!!
 ついでに相手もな!!」
「げっ阿部」
「てめェオレの目が黒いうちに栄口に触ろうなんざ100年早ェ」
「阿部ってすぐ怒るよなー」
「お前が怒られるようなことしてんだろ!!」
「なんでだよ、栄口別に阿部のじゃねーじゃん」
「…っ、でもお前のでもねェ!」
「えー。じゃあ栄口に決めてもらおうぜ。な、さかえ…」
「2人とも、ここがどこか分かってる?」
「「!!…………1年1組、です…」」
「うん。そうだね。2人は別のクラスだよね?
 そしてもうすぐ1組はホームルームで、先生来るの待ってんだよね。
 ね、巣山」
「えっあ、うん(オレに振るのかそこで!)」
「というわけで2人とも、自分のクラスに戻ろうか?(にこ!)」
「「は、はい…すみませ…」」

 

■□■てらいなく栄口にくっつけるのは田島だと思う。阿部は無理。笑。そして栄口は最強です。

 

拍手お礼71 振り*水栄(in7組)

 

「てめェ、このクソレ!!」
「栄口ー!阿部がいじめるよー!!」
「うわ、水谷。2人とも飽きないねぇ。今度はどうしたのさ」
「聞いてよ!クラスの女子にさぁー、阿部くんってどんな子が好きなのー、って聞かれて。
 しょうがないから阿部に聞いてあげたわけよ、オレは」
「へぇー、阿部ってモテるんだ。それで?」
「何て言ったと思う?!」
「クソレてめェそれ以上しゃべんじゃねェ……」
「さァ…、めんどくさくねーのとか、そういうの?」
「……栄口お前なっ!」
「あはは、阿部っぽいー!オレもそういう受け答え予想してたんだけどさー。なんと!」
「なんと?」
「水谷っ!」
「笑顔が可愛いヤツ」
「……………………」

ぶはっ!!

「あっはは!阿部!!阿部なのに?!」
「どういう意味だてめェ!」
「でしょー?!もーオレもびっくりしちゃってさー。
 で、オレとしては笑顔の可愛い子っていったら栄口なわけ」
「へ?」
「だから栄口じゃん!って言ったら殴られたんだよー!」
「……水谷、それはちょっとおかしいだろー」
「えーだって栄口の笑顔が一番可愛いよ?」
「…それは褒め言葉として受け取っておくけど。
 好きな子云々の話してたんだろ?」
「そうだよー。だからじゃん!」
「???」
「こっち来い、水谷。もう一発見舞ってやらねェと気がすまねー(怒)」
「……どうでもいいけどお前ら、ここが教室って分かってるか…?」

 

■□■好きな子に阿部なのにとか言われちゃう不憫な阿部が好きです。苦労性な花井も。7組が大好きだ!水栄というより水→栄←阿?

 

拍手お礼74 振り*泉栄

 

「もうすぐバレンタインだなっ!」
「田島、嬉しそうだね。まァ田島はきっとたくさん貰えるんだろうな〜」
「たじま、くん、スゴイ!」
「なんだよー、栄口だって三橋だっていっぱいもらえるに決まってんじゃん!」
「ええっ、三橋はともかくオレはどーだろー?」
「大丈夫だって。野球部は今年大活躍だったから、皆大漁なんじゃないかァ?」
「そういう浜田さんだって団長さーんvってよく言われてるでしょ」
「でへ」
「浜田キモイ」
「泉、お前はホントにオレには容赦ねェな…」
「泉、く、んも、モテ、モテ!」
「あーっ!そうなんだよ!泉実はすげェもてんの!」
「そーなの?」
「今年の一番は泉かもしんねー!何個もらったかゲンミツに教えろよなっ!」
「バッカじゃねェの。本命以外からもらっても意味ねーっつの」
「うおっ、泉がカッコいーこと言ってる」
「………栄口、今のちゃんと聞いてたか?」
「え?」
「だからオレ、本命以外は全部お断りする予定だから」
「あ、うん。聞いてたよ」
「ならいい」
「?」

 

■□■あんだけ男前でモテなかったらウソだよ泉ちゃん。本命からしか受け取らない発言がまた数を増やすと思います。

 

拍手お礼77 振り*泉栄

 

「……泉」
「………」
「泉!」
「………」
「イーズミー」
「…阿部みたいに呼ぶんじゃねェよ」
「あ、やっと返事してくれた。なァ何か怒ってる?」
「別に」
「って言うときは大抵怒ってるときなんだよね孝介くんはァ」
「気持ちワリー呼び方すンな」
「ちょっ!気持ち悪いって!!名前呼んだだけじゃん!
 って、あ」
「………」
「………名前?もしかして」
「………」
「ぷっ」
「栄口お前な」
「あっはは、ゴメン、まさかそれだとは思わなくて!
 だってシニアじゃ名前呼ぶなんて当たり前だったからさ」
「知ってる。部活だって名前で呼ぶヤツもいたしな」
「だろ?中学生なんて名前呼びが普通じゃん。
 そんなんで怒ってたら泉、オレのシニアの友達に会えなくなっちゃうよ」
「別に会う気もねーし」
「そんなこと言っても野球やってる限りどっかの試合で会っちゃうよ、きっと。
 ……じゃあ名前で呼ぶ?」
「呼ばねー」
「なんでよ」
「なんででも」
「名前呼ばれてンのが嫌だったんじゃないの?」
「あーもー黙れ」

ちゅ。

「……………!!」
「しゃべりすぎなんだよ、栄口(にやり)」
「…ちょっ、とっ、い…!」
「三橋みたいになってんぞ」
「……っ!いきなりすンなよそーゆーこと!!」


形勢逆転。

 

■□■イズサカの名前呼びはね、夢です夢。苗字呼び萌の私がどうしてか名前呼びさせたいふたり。

 

拍手お礼80 振り*阿栄

 

「触りてーんだけど」
「……………」
「なぁ。触るぞ」
「ってオイ!オレまだなんも言ってないじゃん!」
「なんだよ。黙ってたら良いと思うだろ」
「絶句って言葉を辞書に入れといて阿部。あとTPOってのも。お願いだから」
「誰もいねーよ」
「ここ部室。もうすぐ部活」
「へーへー。じゃあ部室じゃなくて部活でもなければキスしてもいいわけね」
「…!ちがっ!」
「じゃあ栄口、明日の昼、特別練の地下のトイレな」
「絶対に嫌。(なにそのあからさまな指定場所…!)」

 

■□■部室は阿栄の聖域です。あらゆる意味で!

 

 

>>十二国

 

拍手お礼63 十二国*夕鈴

 

「鈴、髪、食べてる」
「え、ほんと?ん、と…」
「口の右端だよ」
「こっち?」
「ちょっと待って、取ってあげるよ。動かないで」
「………」
「はい、取れたよ。鈴は髪が伸びたね」
「…夕暉は背が伸びたわね」
「そうかな」
「だって近づいた時すごくしゃがんだでしょ。
 いつの間にそんなに成長したの?ズルイわ」
「ずるいかな」
「ずるいわよ。知らないうちに夕暉はどんどん成長しちゃうんだわ」
「そんなの、僕の方が言いたい台詞なんだけどなあ」
「え?」
「お互いさま、ってことだよ」

 

■□■たまには夕暉が主導権を握るのも良いvでも夕→鈴。笑。

 

拍手お礼66 十二国*夕鈴

 

「鈴、これは?」
「わ、綺麗。きっと祥瓊にとても似合うわね。
 あ、こっちは凛々しくて陽子に似合いそう」
「楽しそうだね、鈴」
「ええ、楽しいわ。好きな人への贈り物を考えるって楽しいわね。
 夕暉、付き合ってくれてありがとう」
「どういたしまして。これくらいならいつでも呼んでよ」
「ふふ、ありがとう。夕暉は虎嘯に買わなくてもいいの?」
「うーん、そうだね。でも兄さんはあんまり物にこだわりがないからなあ。
 あ、これなんてどう?鈴」
「え?いやだ夕暉。とても可愛いけど、それ、女物よ。虎嘯には無理じゃないかしら?」
「うん、だから鈴に似合うかなって。これ気に入った?」
「ええ?すごく素敵だけど…」
「じゃあこれあげるよ」
「え、ちょ、夕暉!」
「好きな人への贈り物は、僕も嬉しいんだ」
「?!」

 

■□■最近夕暉が強気な気がする。どうした私(笑)

 

拍手お礼69 十二国*夕鈴+祥瓊

 

「鈴、鈴、ちょっと来て」
「なぁに、祥瓊」
「この首飾り、どうかしら」
「まあ、すごく綺麗な色。祥瓊の髪にとても似合うと思うわ」
「ふふ、ありがとう」
「今日は将軍と市井におりるのね?」
「まあ、そんなところね」
「もー祥瓊ったら、将軍の前ではもっと素直にならなきゃだめよ!」
「もう、からかわないでちょうだい。鈴こそ、夕暉とうまくいってるの?」
「夕暉?どうしてそこに夕暉が出てくるの?」
「え、だって女官たちが嘆いてたわよ。
 どう誘っても好いひとがいるからって言われて断られるって」
「まあ、夕暉ったらいつのまにそんな人が出来たの?!祥瓊知ってる?」
「え…(なんて言えばいいのかしら…汗)」
「ひどいわ。私には言ってくれないのに祥瓊には言ってるのね!
 もしかして陽子も知っているの?」
「ど、どうかしら…」
「私、そんなに頼りにならないのかしら…」
「そういう問題ではないんだと思うわ」
「どういうこと?」
「……それは夕暉に聞けば分かるんじゃないかしら。
 鈴」
「なあに?」
「私が見立ててあげるから、夕暉と一緒に今度市井に出かけるといいわ。
 そしていろんなこと、もっと話しなさい」
「そうね…。そういえば夕暉が官吏になってから、あんまりゆっくり話してないかも…。
 ありがとう祥瓊(にこっ)」
「いいのよ(夕暉、がんばりなさいよ)」

 

■□■珍しく祥瓊が協力的。将軍×女史も好き。

 

拍手お礼72 十二国*夕鈴+虎嘯

 

「鈴!水持ってきてくれ」
「はい!」
「鈴!こっちも頼む〜」
「はーい!」
「鈴ー!」
「すぐに行きますー!」
「…………兄さん」
「何だ、どうした夕暉」
「鈴をそろそろ下げようか」
「お、そうだな。最近鈴目当ての客が多いから他の奴の2倍は働いてるからな」
「じゃあこれからは鈴は裏で動いてもらおう」
「なんでだ?折角繁盛してるっつぅのに」
「鈴は見世物じゃないよ」
「夕暉、お前……やきもちか?(にやにや)」
「うるさいよ兄さん、ほら、だらしない顔してないで交代するよ!
 鈴!」
「なるほどなぁ。もう夕暉もそういう年か〜(しみじみ)」

 

■□■兄さんは鈴が早くお嫁に来ればいいと思っているに違いない。

 

拍手お礼75 十二国*夕鈴

 

「今日はすごく冷えるわね」
「慶は冬の寒さが厳しいんだ。才は暖かかった?」
「そうね、慶よりは。…あら夕暉、随分と薄着じゃない?」
「そんなことないよ」
「そんなことあるわよ!ほら、私の長巾に一緒に入りましょう?」
「え…」
「私たちの大事な軍師様に風邪なんか引かせられないわ。さ、早く!」
「ちょっと、鈴!」

ばさり。

「暖かい?」
「………暖かいよ(暖かい、けど…)」
「そう、よかった」
「………(寒いよりもこれは余程辛いな…)」

 

■□■夕暉を実の弟のように思っている鈴と、それに悶々とする夕暉が好き!

 

拍手お礼78 十二国*夕鈴

 

「ああ、いい風!随分暖かくなってきたわね」
「鈴、走ると危ないよ」
「あら、大丈夫よ!折角こんなにいいお天気なんだから、満喫しなきゃ!
 慶は冬が厳しいから、春の訪れが格別に嬉しく感じるわね」
「そうだね」
「それにしても、2人してお休みをもらってしまって良かったのかしら…」
「……大丈夫じゃないかな」
「陽子や祥瓊どころか、虎嘯や青将軍まで勧めてくるんだもの。
 私達2人してそんなに疲れて見えたのかしらね?」
「どうだろうね」
「でも夕暉は私も少し無理をしているんじゃないかと思ってたから…。
 きちんと休んでくれてよかった」
「追いつきたいからね。頑張らないと」
「あら、そんなに気負わなくても誰も夕暉を置いていったりしてないわよ」
「本当にそう思う?鈴」
「ええ。思ってるわ」
「じゃあ鈴、僕は必ず追いつくから、それまで待っていて欲しい」
「………?」
「待っているって言ってくれるかい」
「ええ。夕暉が何をそんなに焦っているのか分からないけど…。
 でももちろん、私もみんなもあなたのこと待ってるわ。
 絶対よ、夕暉」
「ありがとう、鈴(今はそれで十分だ)」

 

■□■女御殿と新米官吏。夕暉が官吏になってくれたらめくるめく夕鈴ワールドが…!(先は長い。涙)

 

拍手お礼81 十二国*夕鈴

 

「夕暉、そんなに薄着じゃ風邪ひいちゃうわよ」
「鈴こそ」
「あら、私は大丈夫よ。はいこれ、って夕暉には小さいかしら」
「ほら、いいから。女性のものなんて着られないよ。鈴が着ていて」
「………」
「何」
「いえ、夕暉もそういうの気にするのね。そうよね、もう出会った頃の夕暉とは違うものね」
「あの頃だってそんなことしなかったよ」
「そうね。夕暉は昔から大人びていたもの。でもやっぱり以前よりも…」
「以前よりも?」
「ふふ、大きくなったなあって。あの頃は背丈もそんなに変わらなかったのに。
 今では見上げなければいけないわ」
「そうだよ。鈴を持ち上げることだって軽々出来るからね」
「ええ?!それは無理よ!私重いわよ」
「全然重くないと思うけど。試しにやってみる?」
「え!」
「なんてね」
「もう、夕暉!からかわないで頂戴!」
「鈴が僕を子供扱いするからだよ」
「子供扱いなんてしてないわよ!弟扱いしてるの!」
「………(それはどっちもどっち、だよなあ)」

 

■□■成長した夕暉と相変わらずの鈴。という構図がたまらなく好きです。焦れラブ愛!