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□過去拍手お礼をまとめてみました。

 

>>まるマ

 

拍手お礼41 まるマ*ユリムラ

 

「トリックオアトリート!」
「………好きだねえ、渋谷。お祭りごと」
「そりゃなっ!つーか村田なんだお前その興味なさそーな素振りは!!」
「やー健全な男子高校生の図だよこれが」
「夢も希望もないやつだなー」
「夢と希望ならネズミの王国で十分だよ。ほら、ちょうど今ハロウィンやってるし。いってきたら?」
「それは彼女いない暦15年の俺に対するあてつけかー!このモテモテ眼鏡君め!」
「うわー渋谷実は何歳?」
「お前に言われたくないっ!!あーくそもう怒ったぞ俺は。村田が悪いんだからな、一応俺は選択肢与えたからな!」
「へ?」
「というわけでいただきます」

がばちょ。

「はあー?!ちょ、ちょっと渋谷!!」

暗転★

 

■□■不毛なのに持ち前の男前っぷりで逆転しちゃう有利→村田が好きですv

 

拍手お礼43 まるマ*ヨザケン

 

*ちょっと下品なのでお気を付けを。汗*

「猊下」
「なに」
「………あのー、猊下?」
「だから何」
「いや、何というか、むしろ何をしてるんですか?」
「君の髪、あんまりポニーテール向きじゃないね」
「………」
「やっぱりさ、手綱はしっかり握っておかなきゃいけないじゃない?
 でも君に手綱つけるわけにもいかないしさ。ああやめてその首輪くらいならつけてくれてもいいみたいな視線」
「……げい、」
「で。だから手綱っていったら馬なわけで。馬といって思いつくものっていったらポニーテールしかない僕もどうかとは思うんだけど。

 ちょうど君の髪それっぽいしさ。だからこれをぐいぐい引いてやろうとか思うわけ」
「そ、それはちょっと…、痛いのでは」
「何言ってるのヨザック。そんなの僕が味わった痛さに比べたら屁みたいなものだよ?(にっこり)」
「(………つまり無理やりしたことへの腹いせなんですね猊下…汗)」

 

■□■村田は怒れば怒るほど饒舌で論理的なしゃべりをしそう。そしてヨザはポニーが似合いそう。

 

拍手お礼45 まるマ*ギュンムラ

 

「……眠い」
「おや、猊下。寝不足ですか?」
「んー、ちょっと遅くまで調べものをしていたからかな」
「猊下……!!猊下のその勤勉さ、頭の下がる思いです」
「国のためっていうより僕個人の趣味の割合の方が大きいけどね」
「それでも、ただでさえ豊富な知識を更に増やそうとするその姿勢に、私は本当に感銘を受けるんですよ」
「そうなの?」
「そうなのです」
「ふうん。僕にしてみれば君の渋谷や眞魔国に対する献身っぷりの方が群を抜いてると思うけど。
 常軌を逸している、とも言えるほどにね」
「お恥ずかしい…」
「ふふ、なんてね。これでも褒めてるんだよ」
「はあ」
「……ふ、わあ。んーでも、そろそろ限界かな。瞼が落ちてくるー」

ふあさ

「猊下、どうぞしばらくここでお休みください」
「いいの、マント。今日は寒いよ」
「いいのです、猊下に使われるならば本望ですから。
 私はしばらくここで本を読んでいますから、日が傾いたらお声をおかけしますよ」
「ん……、わか、た…。ありがと……」
「おやすみなさいませ、猊下」

 

■□■初拍手ギュンムラ。猊下愛!なギュンも楽しいですが、父親のようなギュンもよいです。

 

拍手お礼47 まるマ*ヨザケン

 

「っ痛ぅッ」
「猊下?」
「ったぁ、」
「どうされたんですか?!」
「あーだいじょうぶ、たいしたことないよ。ちょっと舌噛んじゃっただけ」
「はあ…、珍しいですね。大丈夫ですか?」
「ん、ヒリヒリするけど平気。あー、これは口内炎になりそうだな」
「こうないえん?」
「そう。舌を噛んだり火傷したりするとさ、炎症がおきて腫れちゃうんだ。そういう経験ない?」
「ないですねえ」
「ああ、君器用だものね。無駄に」
「無駄にって!猊下ひどおーい。グリ江泣いちゃーう」
「はいはい、でかい図体晒して何言ってんだか」
「でっ!……猊下、口悪くなりましたね?」
「だとしたら誰かさんのせいだね」
「……」←完敗。
「それはそうと、何か冷やすものとかない?」
「ありますよ」
「ああ、じゃあ……っぐ!」
「冷たいでしょ?猊下」
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「オレの、指」
「っけほっ!!げほ!…………グリエ・ヨザック(地を這うような声)」
「……いやーん猊下っ。イッツ・ジョーク★」
「不敬罪でシマロン流しの刑に処す」←大賢者ボイス。
「(目がマジです猊下ー!!)」

大賢者様へのおイタは命がけという話。

 

■□■口の中の炎症に苦しんでいたときに出来た話。村田に虐げられるヨザで憂さ晴らしをするな私よ…。

 

拍手お礼49 まるマ*ユリムラ

 

「3月だねえ」
「卒業シーズンだな」
「あーあ、彼女出来ないまま進級かー」
「おまえ、それ言うなよ寂しいだろ。つーかそれよりボタンを気にした方がいいんじゃないのムラケンくんはー」
「僕が通ってるのが男子校だって分かって言ってるね?」
「だって村田バレンタインにやけにチョコもらってたじゃん」
「何か言ったかな渋谷君?」
「うそですなんでもないですムラケンさま」
「だいたい君だって眞魔国美男子軍団にモテモテだったじゃないか」
「………一番の美男子にはもらえなかったけどな」
「え、なに。フォンビーレフェルト卿くれなかったの?!意外だなー!」
「いや、ヴォルフはくれたけどさ」
「?じゃあ誰からのが欲しかったのさ」
「あーもーいーよ。不毛なのははじめっから百も承知だよ!」
「渋谷?分かるように話してくれる?」
「だからお前が鈍すぎるって話だよ」
「はあー?!」

 

■□■ちなみに美男子軍団にモテモテだったのは陛下だけじゃありません。

 

拍手お礼51 まるマ*ヨザケン

 

「猊下、お話があります」
「どうしたの改まって」
「俺、隊長のことが好きになりました」
「じゃあ別れようか」
「………」
「………」
「俺達って付き合ってたんですね…」
「そんな訳ないだろ。脳みそ沸いてるんじゃないヨザック」
「………」
「………」
「ひどい、猊下!グリ江の乙女心をもてあそんだのねー!」
「まさか、本気だよ」
「………どれがですか?」
「どれがいい?」
「……猊下はほんとイイ性格をしてらっしゃいますよ」
「ありがとう。僕も君が好きだよヨザック」
「!」
「彼の次に、ね」
「…あんたやっぱり酷い人だ」
「どういたしまして」


どれが本当でどれが嘘なのか。
分からないのがその日の醍醐味。

 

■□■エイプリルフールヨザケンでした。こういう腹の探りあいな感じがヨザケンの醍醐味だと思ったり。

 

拍手お礼53 まるマ*コンムラ

 

「猊下、何か探しものですか?」
「あれ、ウェラー卿。君が書庫にいるなんて珍しいね」
「貴方が入っていくのが見えたものですから」
「ふうん?何か用だった?」
「いえ、何を探してらっしゃるのかと」
「何ってわけでもないけど時間のあるときに色々読んでおきたいからね。
 ほんとここの蔵書の多さには呆れちゃうよ。読んでも読んでも終わりがみえない」
「まさか全部読む気なんですか?」
「知的探究心は旺盛な方なんだ」
「素直じゃないですね」
「なにが」
「分からないですか?それとも分かって欲しくないんですか?」
「あのねえ。別に僕の行動全部が全部渋谷のためにあるわけじゃないよ」
「俺は何も言ってませんよ?」
「……君って嫌なやつだ」
「生憎けむにまかれてあげるほど優しくないんです。
 だから俺にくらいは甘えていいですよ」
「絶っ対、嫌だね」

 

■□■次男は猊下にとってあらゆる意味で鬼門なのです。

 

拍手お礼55 まるマ*ユリムラ

 

「最近雨多いよなあー」
「梅雨入りしちゃったからねえ。仕方ないんじゃない」
「雨なんてつまんねーよ」
「野球が出来ないから?本当渋谷はそればっかりだね」
「出来ないだけじゃなくて、見られないんだよ!!青い獅子の雄姿を!」
「ああそっちね。じゃああっちに別の獅子でも見に行ったら?」
「うわー意味ねー!!」
「酷いなあ。ウェラー卿が聞いたら泣いちゃうよ〜」
「コンラッドがそのくらいで泣くか!大体どっちかっていうと、村田に会いたいんじゃないの、コンラッドは」
「僕?なんで」
「そして俺は会わせたくない」
「何の話しだよ渋谷。意味わかんねー!」
「口真似するなっ!つかもーオマエいい加減もう少し自分に興味持っとけ!」
「だから何の話?」
「………(諦め)」

 

■□■自分のことには無頓着な猊下が好き。実際こんなに鈍くないと思いますが、村田は(苦笑)さり気にコンムラユリです。

 

拍手お礼57 まるマ*サラ村

 

「サラレギー、おいたはその辺にしておきなよ。渋谷も『地の果て』も君の手には余るよ」
「これは双黒の大賢者殿。相変わらず麗しい姿で実に結構だね」
「どーも。褒めたって何にも出ないけどね」
「必要ないよ。美しいものはそれだけで価値がある。
 さて魔王陛下と箱のことだけれど、取引をしないかい?」
「取り引きねえ」
「そう、まず、箱は渡せない。これは既に小シマロンのものだからね。
 だが魔王陛下のことなら考えないでもない。君にとっては一番重要なことだろう?」
「…………箱はもともと眞魔国のものだし、渋谷は物ですらないんだけどね」
「だが今は両方とも我が手にある。特にユーリが痛い目を見るのはあなたも嫌だろう」
「いいよ、言ってみたら」
「条件は簡単だよ。君が小シマロンに来てくれれば魔王陛下はお返しする」
「芸のない返答ありがとう」
「呑んでくれたらユーリは直ぐにでも解放しよう」
「そう願いたいね。でもよく覚えておくことだサラレギー。
 僕は未来永劫魔王の賢者だし、箱はどこにあっても魔王の物だ。
 そして。
 渋谷に何かあったらそれが小シマロンの最期だってことを、ようくね」
「………あなたは恐ろしい人だね、大賢者殿。
 でも、だからこそ。―――何としても手に入れたい」
「王っていうのはどうしてこう物好きなのかな」

 

■□■サラがかませ犬でなければもっとサラ村はオイシイカプなのにと思うと少し残念です。←失礼。

 

拍手お礼59 まるマ*眞健

 

「やあ、久しぶり、と言うべきかな」
「珍しいな、一体どんな風の吹き回しだ?」
「そんなに驚かれると傷ついちゃうな」
「用もなしにお前が来ると思っているとでも?俺も随分と見くびられたものだ」
「何をそんなに怒っているのさ」
「どうせあのガキのことで来たんだろう」
「ご明察に頭が下がるね」
「あんな子供のために俺に動けと言うのか、双黒の大賢者よ」
「よく言うよ。彼は君が選んだ魔王だろう。ちゃんと責任持つんだね。
 それともなに、僕のために動いてって言ったら言うこと聞いてくれるのかい」
「ほう、それは名案だ。お前の為になら動いてやらないこともない」
「冗談!見返りに何を要求されるか分かったものじゃないよ」
「ふっ、……だからお前を気に入っている、あれの魂を受け継ぐ者よ」

 

■□■眞王陛下は有利にヤキモチMAXな感じでお願いしたい。

 

 

>>十二国記

 

拍手お礼42 十二国記*夕鈴

 

「それで桂桂がね、鈴と一緒に勉強するーっていうの」
「へ、へえ…」
「桂桂は我侭を言ったりはしない子だから、そんなに懐いてくれたのかなと思うと嬉しくて」
「そ、そう…」
「こないだなんかね、一緒に寝るっていってきかなかったのよ」
「!!!」
「ひどい嵐の日で、雷がすごく鳴っていて…。きっと怖かったんだと思うわ」
「それで、鈴は彼と一緒に寝たの?(まさか…)」
「いいえ。陽子と祥瓊が、それはさすがにまずいって。まだ子供だからそういう時期もあるって私は言ったんだけど…」
「そう…。でもそれはその子の為には良かったと思うよ」
「そうかしら。でも、そうかもね、私は桂桂を弟のように思ってるけど、私は彼の姉じゃないものね…」
「(そういう問題じゃない気が…)男の子は厳しく接するくらいがちょうどいいんだよ」
「そうかもしれないわね。桂桂を見るとつい、清秀を思い出しちゃって。全然成長してないわね、私」
「そんなことはないよ。彼もきっと姉がもうひとり出来たみたいで喜んでいるよ思うよ」
「そうかしら…?」
「そうだよ」
「ありがとう夕暉……!!(にっこり)」
「うん…(複雑)」

 

■□■夕暉は子供の桂桂相手にも微妙に妬いてるといいなあ。

 

拍手お礼44 十二国記*夕鈴

 

「ところで夕暉、慶の女御殿とはうまくいっているのか?」
「…………はい?」
「なに、そんなに驚くことでもないだろう。ちっとも浮いた噂がないと思っていたら慶に好いひとがいたとはなかなかすみにおけないな」
「あの、おっしゃっている意味が……」
「違うのか?この間慶の女御殿…何と言う名だったかな…ええと」
「鈴、です」
「そう!鈴だ。なんだやはりそうなんじゃないか。その鈴殿が主上を尋ねていらしたときに、延麒が仰っていた」
「………なんと?」
「勝手に呼ぶと夕暉に怒られるとな」
「……」
「それから景王と慶の女史にもどやされると」
「……………」
「どうした、夕暉。お前の好いひとは随分と人気があるな」
「はあ、どうも…」←もう否定する気力もなし。

 

■□■雁の官吏な夕暉は私の夢。そして雁ですら鈴への恋慕がバレバレだと尚よろしい。

 

拍手お礼46 十二国*夕鈴

 

「鈴?」
「……ん、あ、ごめんなさい。ちょっとうとうとしちゃったみたい。もう一度言ってくれる?」
「いや、たいしたことじゃないから。それより疲れているならしばらく寝たほうがいいよ」
「そんな、みんながんばってるのに、私だけ休むなんて出来ないわ」
「鈴は数日かけて大役を果たしてくれたんだからそれくらい平気だよ。ほら、僕の肩でも膝でも使ってよ」
「夕暉ったら…。あなたこそ、連日遅くまで策略を練っていて寝ていないじゃない」
「頭を使うのが僕の仕事だからね。命をはって作戦を遂行してくれる仲間のことを思えば当然だよ」
「でもみんな、本当はあなたにゆっくり休んで欲しいと思ってるのよ」
「だったら鈴にこそ、そう思ってるはずだよ。さあ、もう寝て。鈴が近くで寝ていたら僕も少しは休める気がする」
「もう、口であなたに敵うなんて思ってないけど、ちょっと悔しいわ。………でも、ありがとう、夕暉」

 

■□■こう、お互いを心配しあう二人が好き。擬似夫婦。もう野合しちゃいなよ!

 

拍手お礼48 十二国*夕鈴

 

「鈴、出かけるの?」
「え、あ、ええ」
「?どうかした?」
「ううん、なんでもないの。出ても平気?」
「それは構わないけど…。僕も一緒に行こうか?」
「ううん!いいの!夕暉は忙しいし、それにほら、私、もうこの町にも随分慣れたから。大丈夫。ありがとう、夕暉」
「鈴、何か隠してるね?」
「ええ?!そ、そんなことないわよ!」
「じゃあうしろに隠してるそれはなに?」
「………」
「あの子のところに行くつもりなんだね」
「………今日、お客さんに綺麗なお花をもらったの」
「うん」
「色が蜜柑色で、清秀の髪の色によく似てて…。弟みたいだって、言ったの。死んじゃったことも。そうしたら墓前にお供えしておいでって」
「そう…」
「また私、自分の為にしてるのかもしれないけど、でも、このお花を清秀にあげたくて」
「そうか、だからそんなにこそこそしてたんだ?」
「そうなの。何が清秀のためなのかとか、私よく分からないから…。

それに夕暉は、以前言ってくれた人だから。自分を哀れんでも清秀は嬉しくないって」
「そんな偉そうなこと言ったんだ、僕。でも大丈夫だよ、鈴。鈴がその花をあの子に届けたいって気持ちは、鈴自身のためじゃないと思う」
「そうかしら…」
「うん。少なくとも、清秀って子は喜んでくれると思うよ」
「………ありがとう、夕暉」
「じゃあやっぱり僕も一緒に行ってもいい?」
「え?」
「その子に僕も会いたいから。それに、やっぱり女の人が少ない慶で、鈴みたいな子がひとり歩きするのは心配だよ」
「そんな、大丈夫よ。でも来てくれたら嬉しい。夕暉を清秀に紹介したいわ」

 

■□■まだ夕暉もそんなに鈴を意識していない頃。でも無意識下で清秀に嫉妬とかしてるといいな〜。

 

拍手お礼50 十二国*三人娘

 

「んー、いいお天気!」
「本当に今日は暖かいな、もうすぐ春か」
「そうね、陽子は嬉しいんじゃない?寒いの苦手だものね」
「あら鈴、でも寒いほうが陽子の仕事ははかどるのよ。市井におりる回数が随分と減るんですもの」
「うっ」
「そういえばそうねえ」
「ひどいな、鈴まで」
「ふふ、でも冬に比べて春の方が市井も活気付くから、やっぱり嬉しいわ」
「そういえば鈴、夕暉は順調に進級出来そうなのか?」
「あら!夕暉のことだから大丈夫よ、ねえ、鈴?」
「そうねえ。最近私も会ってないから分からないけど、大丈夫じゃないかしら」
「最近会ってないのか?」
「ええ。私も宮中の仕事で忙しかったし。そういえば書簡の返事も溜め込んでしまっていたかも…」
「鈴、それはちょっとまずいわね」
「うん、まずいな」
「え?でも、書簡を見る限りでは夕暉も試験で慌しそうだったから…」
「((不憫………))」
「はあ。鈴、そういうときこそむしろ行ってあげるべきだと思うわ」
「そうなの?」
「そうだぞ。きっと夕暉も鈴の顔を見たほうがはかどるだろうし」
「そうかしら…。だったら虎嘯に…」
「ほら!虎嘯は私の警護で忙しいから!」
「そうよ鈴!虎嘯が構ってあげられないからこそ、鈴がちゃんと見ておいてあげなきゃ!」
「そ、そうね」
「ほら!そうと決まったらお茶なんかしてる場合じゃないぞ。さ、鈴。市井におりる準備だ!」
「陽子。もちろん準備するのは鈴だけよ?(にっこり)」
「………はい」
「分かったわ。じゃあ一度部屋に戻るわね。あの、ありがとう2人とも。夕暉のことをそこまで気にかけてくれて……」
「当たり前よ。私達にとっても弟のようなものだもの。ねえ陽子?」
「そうだな。よろしく言っておいてくれ」
「…ええ」

 

■□■珍しく夕暉に協力的なナイト達(笑)

 

拍手お礼52 十二国*夕鈴

 

「鈴、目をつぶって」
「夕暉?どうしたの突然」
「いいから」
「……え、と、こう?」
「うん、じゃあ手を出して」
「はい」
「手を握ってもいい?」
「いいわよ」

ぎゅ。

「………夕暉?」
「…近づいてもいい?」
「え?え、と、いいわ」
「じゃあ近づくから、3秒たったら目を開けて」
「わかったわ」

3、

2、

1、

「きゃあっ!な、ち、近いわよ夕暉!!」
「あはは、驚いた?」
「ひどい!そんなに顔を近づけるなんて言わなかったわ!」
「でも近づいてもいいって聞いたよ」
「もう!」
「口付けされるかと思った?」
「!」
「真っ赤だよ、鈴」
「〜〜〜〜〜からかったのね!もう、夕暉なんて知らないわ!!」
「あ、待ってよ鈴!」
「ついてこないで!」
「(……反応は上々、かな)」


策士、反撃。

 

■□■たまには策士も一矢報いないと。相変わらずの夕→鈴です。苦笑。

 

拍手お礼54 十二国*六鈴

 

「鈴!単刀直入に聞くぞ!」
「え、は、はい!」
「俺と尚隆、どっちがタイプだ?!」
「ろ、六太くんと、延王、ですか…?」
「そうだ、どっちもいい、とかなしだからな!俺か尚隆、はっきり答えてくれよ」
「え、で、でも。お2人ともあまりにも違い過ぎると思います…」
「だから答えやすいだろ」
「え、ええと…」
「六太君、あんまりうちの大事な女御を困らせないでくれるかな?」
「げ、陽子!」
「そうですよ、それに鈴のタイプはどちらでもないと思うわ」
「しょ、祥瓊…。じゃ、じゃあ鈴のタイプはどんななんだ!」
「あら、鈴。こないだ雁に素敵な方がいるって言ってたわよね。誰だったかしら?」
「(なに―――!!)」
「そうそう、尊敬できるって言ってたよね、鈴」
「え?あ、もしかして………朱衡さまのこと?」
「「そうそう」」
「しゅ、朱衡………!!」
「政務もさぼらないし、頭が切れて、美しい方よね〜v」
「うっ」
「落ち着いてるし、品もあるし、格好良いしな!」
「うっ」
「「ね、鈴?」」
「え?ええ、そ、そうね…?」
「…………朱衡か…(否定できない)」

 

■□■朱衡が好きなのは私。笑。六鈴は書くのが楽しいなあ。

 

拍手お礼56 十二国*夕鈴

 

「くしゅん!」
「鈴、大丈夫?寒い?」
「あ、ごめんなさい。大丈夫よ」
「暖かくなったと思ったら最近また冷え始めたからね。ほら、これ羽織って」
「え、いいわよ。夕暉だって寒いでしょう、そんな細い体して!」
「………そりゃあ兄さんたちに比べれば僕は頼りないけど、鈴よりは頑丈だよ」
「虎嘯?どうして虎嘯が出てくるの?」
「別に。ただ僕は鈴にとって弟みたいなものなのかなと思って」
「何言ってるの、夕暉は私の弟なんかじゃないわよ。清秀ならまだしも…」
「そうかな」
「ええ、大切な仲間よ」
「……そうだね(ため息)」


まあ、今はそれでもいいさ。

 

■□■夕暉、達観しちゃいました。←いい加減夕暉を幸せにしてあげるべきだとは思います。笑。

 

拍手お礼58 十二国*利鈴

 

「鈴!」
「きゃあ!」
「はは、鈴は驚き方も可愛いな」
「り、利広さま?!もう!どうしてそんなにいつも突然あらわれるんですか?!」
「鈴を驚かせたいからに決まってるじゃないか」
「…!!驚かされる私の身にもなってください!」
「鈴……、そうか、鈴はそんなに私のことが嫌いなのか…」
「え、」
「気づかなくて悪かった。これからは鈴には近づかないようにするよ」
「え、ええと、利広さま…?」
「鈴は私のことが嫌いなんだろう?」
「いえ、そんなことは…。ただ普通に声をかけていただけないかと…」
「では好きか?」←聞いてない。
「え?ええと…」
「私のことが好きか嫌いか、どっちなんだ鈴」
「それは…もちろん好き…」
「じゃないなんて一国の太子に言えるわけないじゃないですか、利広さま」
「しょ、祥瓊…」
「鈴、陽子が着付けのことで呼んでたわよ。利広さまのお相手は私がするから、行ってきなさいな」
「陽子が着付けを…?!まあ大変!すぐに行かなきゃ。
 ごめんなさい利広さま、失礼致します!祥瓊ありがとう。よろしくね!」
「さて利広さま。女御の代わりに僭越ながらこの女史の祥瓊がご用件を承りますわ」
「………」

 


風来坊、敗北。

 

■□■祥瓊には泰の太子だって敵いません。笑。

 

拍手お礼60 十二国*夕鈴

 

「鈴、そろそろ中に入って。夜は冷えるから風邪を引くよ」
「…夕暉」
「どうかした?」
「いいえ、なんでも……ううん、夕暉に嘘をついても仕方ないわね。
 蓬莱のことを思い出してたの」
「蓬莱の?」
「ええ。私の家はとても貧しくて…。
 決して手放しで幸せと言えるような境遇ではなかったけど、でも…」
「懐かしいんだね」
「……ごめんなさい、いつもはこんなこと思わないの。
 でもここに来て、夕暉や虎嘯やみんなにすごく良くしてもらって。
 時々、ふっと思い出すの。故郷のこと、家族の、こと…」
「戻りたい?」
「……いいえ。ただ、失くしたものを、返ってこないものを懐かしんでいるだけなの」
「いいんじゃないかな。
 今鈴に蓬莱に帰ってしまわれたら困るけど、思い出すのは決して悪いことじゃない」
「私、帰ったら困る?」
「困るよ」
「……私、少しはみんなの役に立ってる?」
「鈴、何言ってるんだい。鈴は僕らの仲間だよ。それを差し引いたって、僕には鈴が必要だよ」
「………ありがとう。ありがとう、夕暉」

 

■□■帰れない故郷を思う鈴、帰したくない鈴を想う夕暉。